これからの「環境・未来」を考えたエネルギーのあり方に取り組んでいます

2025年省エネ基準適合義務化

2025年省エネ基準適合義務化

こんにちは!営業の尾﨑です!今回は、新築住宅やリフォーム工事の今後について考えてみたいと思います。

昨今、建物の断熱性能や省エネ効率を重要視する傾向にあります。その理由について調べてみると、この2点が出てきました。

①持続可能な社会を実現するために二酸化炭素の排出量を減らし、カーボンニュートラルを実現する。

②経済競争に勝つこと

①に関しては、地球規模で進んでいる地球温暖化。それは皆さんもごご存じの方が多いと思います。それにより、近年国内外で異常気象や気候変動による災害が数多く起きています。その原因は私たちが経済活動で排出する二酸化炭素です。これからを生きる子供たちが安心して暮らせる世界を残すためには、地球温暖化による世界の平均気温の上昇を抑え、気候変動リスクを回避するために、今からカーボンニュートラルの実現に向けて取り組まなけらばならない。

②に関しては、世界的経済競争の中では、カーボンニュートラルの実現に向けて対策や努力が足りない国や企業は投資家や消費者に選ばれず、世界規模の経済競争に生き残れない。

という事のようです。

2020年10月、当時の菅首相が「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにし、2050年カーボンニュートラル、脱酸素社会の実現を目指す」と表明されました。

これに伴い、2050年までにカーボンニュートラルを実現させるべく、2030年に住宅の省エネ基準をZEHレベルにすることが求められるというロードマップを描いています。2030年にZEHレベルになるには、2025年にはすべての新築住宅で省エネ基準の適合化を義務付け、2030年までにその基準をZEHレベルに引き上げるというステップを踏む道筋になっているようです。

省エネ基準は、法改正によって度々強化されてきました。中規模・大規模建築物に関しては、現在も省エネ基準に適合する事が義務付けられているようですが、300平米以上のマンション、住宅では「届け出義務」(基準を満たさない場合は、所管行政庁が指示・命令できる)の段階、ましてや300平米未満の住宅では「努力義務」や「説明義務」(建築市が建築主に省エネ基準の適否などを説明する)の段階のようです。それが、いよいよすべての住宅で義務化に踏み切る事になるという事のようです。

住宅の省エネ基準のに関しては、①住宅の窓や外壁などの外皮性能を評価する基準②設備機器等の一時エネルギー消費量を表化する基準。大きくこの2点になっています。

簡単にいうと、建築的な手法で建物の壁や床、天井などの構造部分や窓の断熱性能を高くし、エネルギーをつくったり、使う際に効率的な設備を設置することでエネルギー消費量を抑えるという事です。その基準を見たしていない建物は、2030年以降建物の価値を大きく落としてしまう可能性が高いようです。戸建住宅というと地元の工務店さんも多く頑張っておられます。注意しなくてはならないのが、義務化までに建てる家やリノベーションされる建物です。義務化の流れを追っていくと、基準がますます上がるという事が分かります。つまり、現在の基準で家を建ててしまったり、リフォームしてしまうと2030年以降には建物の価値が大きく棄損してしまうという事です。義務化はまだこれからと考えるのではなく、長期的な目線で、2030年以降の基準も想定したうえで考える必要がありそうです。

弊社も、微力ながら電気設備を通して家づくりのお手伝いをさせて頂いている立場上、お取引先様とともにこの事を理解し、未来を見据えた商品のご提案が出来るように尽力していきたいと思います!